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  • 【アドバンスグループ】社員をもっと健康に!「オフィスでベジ購入」の取組み開始『九州・沖縄企業の取組み事例vol. 13』

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  • アドバンスグループ(以下、当グループ)では2022年7月12日より、今年度の健康経営優良法人認定取得に向けた取り組みの一貫として、第1弾「オフィスでベジ購入」施策をスタートしました。野菜の摂取量増加を促し、社員の健康意識を高めることを目的に、オフィスで生野菜の販売を行う本取り組みについて、現時点での社内外の反応をレポートします。

    色鮮やかなカラフルトマト。入荷の度人気です。

    野菜の販売に至った経緯

    健康経営優良法人認定を一つの目標として、2019年以降、さまざまな形で社員の健康改善に取り組んできた当グループ。コロナ禍以降は残念ながら活動休止しているものの、社内でフットサルチームを結成して月一回終業後に汗を流したり、現在も継続している活動としては毎週金曜日15時〜15時15分の休息時間に行う体操など、さまざまな取り組みを通して運動への意識は根付いてきたと感じています。また食生活の改善については昨年夏、株式会社HOnProのメンバーが野菜摂取量を企業間で競う「ベジ選手権」に出場した経緯もあります。引き続き改善が必要な食生活へのアプローチをどうするか。ジュニアボード(全社員が自由にアイデアを出し、それを集約して検討する委員会)では、当初お惣菜の販売も議論に上がりましたが、利用見込みやコスト面等を考慮し、生野菜販売の実証実験が検討されることとなりました。2021年より弊社の取締役として株式会社JIMONO(以下、JIMONO)の西尾さんに参画いただいたことをきっかけに、そのお力をお借りする形で、当グループオリジナルの「オフィスでベジ購入」がついに実現したのです。

    色艶のいい、ふっくらとしたオクラ。夏野菜の定番です。

    無農薬、減農薬にこだわった旬野菜

    西尾さんが代表を務めるJIMONOは、「生産者から消費者への最適な流通をつくりだし、農と食の文化の発展に貢献する」をミッションに、九州各地のパートナー生産者が作る農産物の流通ネットワーク拡大に取り組む会社です。現在、九州全域52人の生産者による約170種の野菜や果物、ハーブを取り扱い、九州内の量販店や小売店、自然食品店、レストランなどに卸しています。一般企業への直販は当グループが初。本企画では、多彩なラインナップの中から、無農薬・減農薬にこだわった旬の野菜を常時10種類ほど選び、届けていただいています。JIMONOの商品は全て、西尾さんが直接産地に足を運び、作り方を見て、生産者の思いや実現したいことに共感した野菜たち。一般的なスーパーでは見かけないような珍しいものも多く、例えばナス一つとっても今季は8種類取り扱うなど、そのレパートリーは非常に豊かです。「今回野菜が置かれるのが、社内外の人が行き交う場。ショールームも兼ねていると思うので、これなんだろうと思うような、華やかで色鮮やかな野菜を意図して選んでいます」との西尾さんの言葉通り、見た目から元気になると評判も上々。「自分も定期的に出社しているので、社員の方々の声を聞き、評判のいい野菜は積極的に納入するようにしている」という、細やかな心遣いも嬉しいです。

    紫の縞模様が美しいナス『アレクサンドラ』

    具体的な購入方法

    それでは、具体的にその購入方法をご紹介します。野菜は、当オフィスのラウンジに新たに設置したガラスドアの冷蔵庫に陳列されています。その中からお目当ての野菜を選び、各商品に貼られた値札で金額を確認。各々合計額を計算してPayPay決済すれば、購入完了です。また全てのパッケージにその野菜の特徴やオススメの調理法がメモで添えられているので、選ぶ際のヒントになります。この夏の人気は、ステーキにして食べると美味しい大きな「白ナス」や、「アレクサンドラ」という品種のナス。今回初めてアレクサンドラを知ったという社員は、「“火を通すとクリーミーで滑らかな舌触り”と書かれていて、どういうことだろう?と思いました。でも実際に調理して食べてみたら、全くその通り。本当に美味しかった!」と教えてくれました。導入後に実施した社内アンケートでも、「初めて見る野菜があって楽しい」「オススメの調理法が書かれているので買いやすい」「日頃手に取る機会のない珍しい野菜を食べる良いきっかけになった」「野菜不足を感じた時に重宝する」「買いに行く手間が省けて助かる」といったコメントが寄せられました。

    購入したい野菜を選んだら、値札の総額をpaypay決済して完了。

    野菜でコミュニケーションも活性化

    購入した野菜は、基本的には各々持ち帰り自宅で調理しています。ある野菜をリピート購入していた社員が「この野菜でこんな料理をしたら美味しかったよ」と、写真を見せて別の社員と盛り上がる様子も見られ、一種のコミュニケーションツールにもなっているようです。こうした変化は社内に留まらず、購入した野菜を通して家族との会話が弾んだという声も聞かれました。また冷蔵庫があるラウンジは、来訪者の待合室としても使われます。社員に限らず誰でも購入可能なため、取引先の方が帰り際に買って帰られる姿も見られました。冷蔵庫の野菜を紹介すると会話も広がり、色鮮やかで見た目にも美味しそうな野菜が、あらゆる形で人と人をつないでいると感じます。さらに西尾さんは言います。「一般的なスーパーでは、ナスならナスでその時旬の産地のものが順に並ぶため変化が分かりづらいと思いますが、今回のように決まった産地のものを食べ続けていると、季節による野菜の変化も見えてきますよ」。厳選された野菜は、新たな気付きをもたらしてくれる存在でもあるのです。

    JIMONO代表の西尾さん。生産者がはっきりしていて安心だ、という声も多数。

    健康経営実現に向けて

    「オフィスでベジ購入」はまだ実証実験段階。今後社内外のニーズを踏まえ、本格導入を検討していきます。ただ導入から約1カ月で、「すでに購入した」「購入したいと思っている」のいずれかを答えたメンバーが7割を超えました。「毎週火曜日の入荷が楽しみ」という声も多く聞かれています。普段料理をしないメンバーでも野菜に関する興味を持つきっかけになっていたり、当グループの代表が手土産として交流会に野菜を持参する姿も見られました(!)。このようにメンバーの意識の変化、活用の多様性を考えると、大きな可能性を感じます。またこの企画は、健康経営のための施策第1弾として行っていますが、第2弾もすでに始動しています。全国健康保険協会からレンタルした血管年齢測定器をオフィスに設置するもの。自身の状態を把握して、運動などにつなげてもらう狙いですが、これも導入初日に約半数の社員が活用するなど、手応えを感じています。こうしたさまざまな取り組みを通して社員の健康意識を高めていければと考えています。

    トウモロコシ収穫体験も実施しました。

    食べたものが体を作るのだから体に良いものを…と分かってはいても、日々の忙しさなどからついおろそかにしてしまいがちなのが現実です。そこに、オフィスに行けば質の良い野菜が置いてあり、「食べてみたい」という気持ちにさせる仕組みがあることで、改めて自身の健康を省み、アクションを起こすきっかけになればと思います。当グループでは、本取り組みを通して職場での野菜購入に関するニーズを把握、また今後もさまざまな施策を社内で率先して試しながら、皆様にご提案できればと考えています。実際に野菜の購入をしてみたいと思われた方は、品替えを行う毎週火曜日頃が品数も多く、狙い目です。ぜひお気軽にラウンジの冷蔵庫を覗いてみてくださいね。

    author
    HONPROmag編集部

    「HONPROmag」の運営会社 株式会社ホンプロのメンバーが編集部員となり、地方モデルによるディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)が溢れる社会実現を目指し、九州・沖縄エリアの自治体や企業の取り組み等をお届けします。