【The Company DAIMYO】抜群の立地！創業の相談もできるコワーキングスペース『九州･沖縄のコワーキングスペース探訪記vol.6』

事業を立ち上げたいと思っても、気軽に相談出来る人がいなかったり、資金調達が大きな壁となったり、、、なんてことはありませんか。

今回は、福岡市の中心地、天神西通り沿いにあるコワーキングスペース「The Company DAIMYO」に訪問し、西日本シティ銀行リテール営業部の森部部長とNCB創業応援サロンの吉松調査役、木林さん、そして株式会社Zero-ten Parkの菱木さんにお話を伺いました。

The Company DAIMYOは、福岡市に本店を置く地方銀行の西日本シティ銀行と、国内外でコワーキングスペース「The Company」を13施設運営している株式会社Zero-Ten Parkが協業して運営しています。銀行が運営している施設ということもあり、創業を志す皆さまにとって心強いサービスが整っていました。

福岡で起業を考えている方や、福岡出張の際に天神でコワーキングスペースを利用したい方は、ぜひ参考にしてください。

「地域の元気を創造する」西日本シティ銀行がコワーキングスペースを立ち上げた理由

まず森部部長にコワーキングスペースThe Company DAIMYOを立ち上げた経緯や施設の特徴について伺いました。

森部部長：「福岡市は2014年5月に国家戦略特区『グローバル創業・雇用創出特区』に指定され、官民が連携してスタートアップの支援に力を入れている地域です。当行は、資金調達をはじめとするさまざまな創業支援を行ってまいりましたが、この度、地域経済の活性化に繋がる地域の産業･雇用の創出に向けた創業支援の取組みの一つとして2022年5月にThe Company DAIMYOを開設致しました。」

The Company DAIMYOの特徴は何ですか？

森部部長：「当行の創業に関する専門スタッフである創業カウンセラーが常駐し、施設を利用いただく皆さまと積極的にコミュニケーションをとることで、創業前、創業時、創業後の相談に対応できることです。創業カウンセラーは銀行員ですので、その場で創業の入り口となるファイナンスの相談をしていただくこともできます。会員のみではなく、ドロップイン利用の方もぜひご相談ください。」

株式会社Zero-Ten Parkと協業することで、どのようなメリットがあるのですか？

森部部長：「株式会社Zero-Ten Parkは国内外で１３のコワーキングスペースThe Companyを運営しており、会員数はすでに１，３００名に上ります。会員はこれらの施設を追加料金なしで相互利用できるほか、会員同士のビジネスネットワークも有効活用できます。今後、１３の拠点の繋がりを深めながら、会員様同士を繋げていきたいと考えています。」

専門家によるカウンセリングで長期的なサポート

The Company DAIMYOでは資金調達などの金融サービス以外にも、さまざまなサポートを行っているそうです。その一つが、創業前、創業後間もない方を対象とし、定期的に開催するセミナーです。6月には、中小企業診断士の補助金セミナーと個別相談会、７月には税理士によるクラウド会計活用のセミナーと個別相談会、９月には日本政策金融公庫との共催による創業セミナーと個別相談会を実施したそうです。
補助金やDXについては、どこに相談したらいいのか分からないという方も多いので、コワーキングスペースを通して専門家に相談できるのは魅力的ですね。

吉松調査役は「初めて事業計画書を作るときは、何を書いたらいいのか分からないという方が多いので、一項目ずつ聞き取りしながら、一緒に事業計画を作成するサポートを行っています。また、販路拡大などが必要な方にはビジネスマッチングなどのサポート行っています。」と話されていました。

銀行とは別に、株式会社Zero-Ten ParkもコワーキングスペースThe Companyのサービスの一環として独自のビジネスマッチング支援を行っているそうです。会員様から相談を受けてからマッチング先をご紹介するパターンのほか、会員様の事業内容やニーズなどを把握したビジネスマッチング担当のスタッフが、相乗効果が期待できる会員様同士にマッチングのご提案をするというパターンもあるそうです。
またドロップイン利用の方からのビジネスマッチングの要望に対しても相談をお受けできるそうです。
菱木さんは「会員限定のSlackを開設しており、スタッフを介さずにSlack上で会員同士の繋がりもできます。会員同士が自由に交流したり、マッチングできるようしています。コミュニケーションをとることで、創業層の方たちがともに成長できる“場”にもなっています。The Company DAIMYOでは、会員様同士の交流会なども開催していますが、今後は分野ごとの集まりも開催していきたいです。」と話されました。

人との出会いは、事業の成長に欠かせないものなので、出会いの場として会員になる人も多いのではないかと思いました。

株式会社Zero-ten Park 菱木さん(写真左)、NCB創業応援サロン 吉松調査役(写真中央左)西日本シティ銀行リテール営業部 森部部長(写真中央右)、NCB創業応援サロン 木林さん(写真右)

他のスタートアップ支援施設との協業を目指す

続いて吉松調査役に福岡市のスタートアップ支援施設であるFukuoka Growth Next（以下、FGN）との連携について伺いました。

吉松調査役：「FGNとは毎週水曜日に創業カウンセラーを派遣し出張相談会を開催したり、ビジネスコンテストといったスタートアップ企業向けのイベント等で連携しています。今後はFGNとThe Company DAIMYOの入居者同士の交流会を開催し、更にFGNと連携を深めていきたいと考えています。」

「創業の象徴」と言われる場所に

2021年度の福岡市の開業率は全国21大都市の中でもトップの実績となっています。
最後に今後の展望について森部部長に伺いました。

森部部長：「The Company DAIMYOを福岡の創業支援の象徴となる施設にしたいと考えています。ここに来て相談すればなんとかなると思ってもらえるような、気軽に相談できるコミュニティとして地域のお役に立てたらと思います。福岡に進出したいと思われた際に、『そこに行ったらいいよ』と言ってもらえる場所を目指しています。そして、The Company DAIMYOから、地域の産業・雇用の創出に貢献するスタートアップ企業を数多く生み出せるよう、お手伝いできればと考えています。」

The Company DAIMYOのマルチロケーションサービスにより、会員様は契約頂いたホーム拠点だけでなく、国内外13拠点のどのフリースペースも無料でご利用が可能です。すでにあるコミュニティを活かして、会員様のビジネスマッチングが効率的に行えるようになっています。

ご利用時には、身分証明書を提示いただければ、ドロップイン（一時利用）（550円／ｈ）や、web会議室の利用（1,650円／ｈ）などが可能です。そのため出張先での急なオンライン会議の時にも、気兼ねなくご利用いただくことができます。

これからこの場所でどんな事業が生まれるのか、どんなビジネスマッチングが起こるのか目が離せません。