キャンプで愉しむ「焚き火コーヒー焙煎」講座
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目次
アウトドアコーヒーの魅力
突然ですが、アウトドアで飲むコーヒーってどういうわけか普段よりとても美味しく感じませんか?その美味しさを求めて、キャンプや登山などのアウトドア活動の際には必ずお気に入りのコーヒー豆と抽出器具を持っていくという方も多いのではないでしょうか。かく言う私もその美味しさの虜になったひとりであり、日頃からアウトドアコーヒーのスタイルや味わい方を探求し続けています。
そこで今回はそんなアウトドアコーヒーの魅力をさらに引き出す、屋外での焚き火を使ったコーヒー焙煎の方法をお伝えします。
もちろんプロのロースターさんが仕上げる味には及びませんが、それでも自分の手で焙煎したコーヒーは格別。キャンプの際のイベントや愉しみのひとつにもなりますので、是非チャレンジしてみてください!
【準備するもの】
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生豆(きまめ)・・・80g程度(焙煎器の用量に合わせて。インターネットでも購入できます。)
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焙煎器・・・私は発明工房さんの「煎り上手」を10年ほど愛用。他の手煎り焙煎器でも基本的に工程は同じです。
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玉ねぎネット・・・みかんネットでも可。豆が穴から抜け落ちないもので。
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耐熱グローブ・・・持ち手が熱くなるので必ず用意しましょう。
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メッシュザル・・・100均で買えます。
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ハンディファンか団扇・・・扇げるものであれば下敷きでも何でもOK
まずはコーヒーを洗う⁈
それでは始めて参りましょう。まずは生豆を玉ねぎネットにいれて流水で豆と豆をを擦るように洗っていきます…。ここで早速戸惑った方もいらっしゃるかと思いますが、豆を擦り洗いすることで、生豆に付着する小さなゴミや汚れを落とし、チャフと呼ばれる豆の表皮(薄皮)を予め取り除きます。このひと手間を加えることで焚き火でも焼きムラを防ぎ、クリーンな味のコーヒーを仕上げることができます。時間は手短に30秒程度で(チャフは全て取り除く必要はありません)。
火力が命!でも火傷注意!
洗った生豆はキッチンペーパーで水気をとり、焙煎器へ全て投入。あとは焚き火に焙煎器をかけて左右に振り続けます。初めは強火で一気に豆の水分を飛ばしていきます。熾火(おきび)を一旦作った上で薪を再投入して炎が上がるくらいの状態がベストです。
ローストは「ハゼ」で見究める!
しばらくすると豆の中の水分が抜け「カラメル化」という現象が起こり、「パチパチッ」と音を立てて「ハゼ」が始まります。この最初のハゼのことを「1ハゼ」といってローストの度合いを測るひとつの目安となります。
また、この「1ハゼ」が始まったあたりから急に焙煎の度合いが進むので、焙煎器を少し火から離し中火から弱火にします。あとは自分のお好みのタイミングで火から完全に離してメッシュザルに焙煎された豆を移して下さい。
なお、火から離す目安ですが「1ハゼ」が起こったすぐのタイミングだと「浅煎り」。「1ハゼ」の音が止まった段階だと「中煎り」。「1ハゼ」が終わりピチピチッという「2ハゼ」の段階までいくと「深煎り」となります。
焙煎後の工程
メッシュザルに豆を移したあとはすぐにハンディファンや団扇などで扇ぎ、豆に風を当てて粗熱をとっていきます。焙煎器から降ろした豆はかなり熱をもっていてそのまま放っておくとどんどん焙煎が進んでしまうため、手早く冷ますようにしましょう。
粗熱が取れたら完成!早速ミルで挽いてドリップしていきましょう。焙煎したての新鮮なコーヒー豆からは炭酸ガスが吹き出してドリップするときに驚くほどムクムクと盛り上がるのが分かります。
焙煎したてのコーヒーの香りと味を堪能
人によっては焙煎したばかりよりも2〜3日経った方が美味しいという方もいますが、前述のとおり炭酸ガスの噴き出す具合が最も強い焙煎直後の方が香りの立ちが素晴らしいと個人的には思います。いずれにしても、残った豆はお土産として家に持ち帰って数日愉しめるので、是非焙煎したてのコーヒーをその場で味わってみてください!
コーヒーを自分で焙煎するメリット
以上のように焚き火でのコーヒー焙煎には少し面倒な部分もありますが、自分で焙煎するのにはメリットもいくつかあります。
一つめは、生豆は焙煎された豆よりも非常に安く手に入るということです。最近ではインターネットでも500gくらいの小ロッドから購入することができます。
二つめは、生豆で購入すると長期間保存が効きます。コーヒー豆は焙煎すると2週間程度しか持ちませんが、生豆の場合はコンディションによっては平気で一年くらい持ちます。
そして三つめは、同じ豆でも様々な焙煎度合いを試して自分好みの味を探れるという愉しみがあることです。失敗することもありますが、ピタッと自分の好みのコーヒーに仕上がったときは嬉しさのあまりに涙するほどです(少し大袈裟ですが・・・)。
もっとアウトドアとコーヒーを自由に愉しむ
今回は私なりの焚き火コーヒー焙煎の愉しみ方をご紹介しましたが、他にも方法はたくさんあります。どんな方法であっても間違いはありませんし、味の好みは人それぞれ。そしてアウトドアでは大抵のものは何でも美味しく感じちゃいます(笑)。
自然への敬意と安全を守ることだけは忘れないようにして、あとは細かなことは気にせずもっと好きに自由にアウトドアでコーヒーと遊んでみましょう!