人にやさしいオフィスカジュアル vol.0(プロローグ)
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みなさま、こんにちは!福岡の「トラッド番長」こと株式会社ボストン―ナイン代表取締役の川本 元です。約1年半にわたるコロナ禍の影響で、我々の生活スタイルが一変、ニューノーマルな時代となりました。コロナ禍になる以前、1980年以後、欧米では新しい環境でのワーキングスタイルで自由で自然と共存しながら、仕事をし、業績を上げている企業が続々と生まれて来ました。
その筆頭がアメリカ西海岸に本社のある「パタゴニア」です。社員はサーフィンをしながら、ボードやウェアのデザインを考えたり、山登りをしながら現地から本社へ企画デザインの提案、修正を行い、子育て中の社員は子どもを連れて出勤、また犬を連れてくるなど、すごく自由奔放で従来のルールにとらわれないスタイルで仕事をしています。そして早くから、自然環境に注目し、自然色を基本としたオーガニックコットンでの衣服づくりなど、この企業姿勢とセンスある商品開発で、ヨーロッパのモデル達の心を鷲掴みにしました。少々、値段が高いですけれど、自然を大切にする姿勢と魂をかけたものづくりの愛着が大きな人気を呼んでいます。
今からの時代は暗記式の学校での勉強や記憶力の良さで成績が決まる中で新しい世の中に向けて「何を創造していけるか?」「0から1を発想する。」「1から100へ広がるように発想する。」など、『創造力』と『発想力』そしてそれを結果に結びつける『仕組み力』が本当に求められる時代となりました。ビジネスをするとどうしても経済優先となり、力が入りすぎると『エゴ優先』となってしまい、規制のワクを外せなくなります。『創造力』と『発想力』を発揮させるには環境を整え、エゴを浄化しスタッフの気持ちを心地よくして「利他」の心で働けることがこの力を挙げることにつながります。
以前は男性はスーツ一辺倒、女性はハイヒールでなどというのは堅苦しく、古くは「ドブネズミルック」とまで呼ばれていましたが、私がいたヴァンヂャケットの東京青山本社には50年以上前でも99円で飲めるエスプレッソコーヒー、イタリアのアルフレックスの家具、ポケットビリヤードなどがあり、自由でクリエイティブな環境がありました。
服は歴史から見ても、人の気分を左右する大事なものです。おしゃれはその人を元気にし、勇気も与えてくれます。値段の高いものではなくても、自信をもって服を着れば、自信をもった行動になります。今は男性服、女性服の垣根もなくなって来ました。カジュアルは人をリラックスさせ、人を優しくしてくれます。そして規制の枠をはずし、自由にのびのびと遊び心を発揮させてくれます。
正に「人にやさしい上手なオフィスカジュアル」こそが次世代を担う、最高の超個の育成と創造力を発揮させてくれるのです。この創造力の発揮そのものが企業力の差となり、企業の強さへとつながっていくのです。そして企業の強さが働く人みんなの幸せとなるのです。
これからは以後3回に渡って「男性にやさしい上手なオフィスカジュアル」「女性にやさしい上手なオフィスカジュアル」「近未来の上手なオフィスカジュアル(エピローグ編)」で具体的でリアルなアドバイスを4回シリーズでお話しして参ります。乞うご期待!
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