アウトドアの楽しみ方(レジャーフィッシング編)アジングvol.3
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釣ったアジを美味しくいただく
アジングの記事がまさかのvol.3まできてしまいました…
今回も息抜き程度にお付き合い頂ければと思います!
前回はアジングのポイントや釣り方について記事を書かせていただきましたがいかがだったでしょうか?
実際にアジが釣れたら釣り人の特権である『釣りたてのアジ』を食べてみたくはありませんか?
今回は釣ったアジの基本的な調理方法をお伝えします!
アジの調理講座(準備編)
最近では魚離れが進んでしまい、魚を捌くという工程を経験したことがない方も多いのではないでしょうか?
スーパーで販売されている魚の切り身ももちろん美味しいのですが是非一度釣った魚を自分で捌いて調理して食べてみてください。
今まで食べてきた魚とは違う美味しさ、感動を味わっていただけると思います。
釣った魚を美味しく食べるためにはいくつかポイントがあり、釣り上げた瞬間から勝負が始まるのです!
まず、釣れたアジは必ず血抜きをしましょう。血抜きをすることで生臭さや血合いの色味が大きく変わります。アジを五感で楽しむために見た目の美しさにも細心の注意を払いましょう。血抜きの方法はエラにナイフやハサミで切り込みを入れる方法が一般的です。同時に首を折り、アジをシメて海水を汲んだバケツでジャブジャブ洗うと血抜きは完了です。
文章を見ると、ヒドイ…かわいそう…と思われるかもしれませんが釣れてくれたアジに敬意を払い最大限に美味しく命を頂くことが究極の食育であると考えております。
次にバケツから取り出したら氷を入れたクーラーボックスに海水をいれキンキンに冷やした状態にして、アジを冷やして鮮度をキープしましょう。冷やした海水に長時間入れすぎるのもあまり良くありませんので、冷やしたらジップロックなどに入れ直接海水に触れないようにします。
よく釣り場でビニール袋などにアジをそのまま入れて持ち帰る方がいらっしゃいますが、この持ち帰り方法はオススメしません。アイスクリームを炎天下の中その辺の袋にいれて放置しているようなものです。
クーラーボックスと氷は必ず準備しましょう!
アジの調理講座(捌き方編)
それでは釣れたアジを持って帰ったら早速捌いていきます。
工程は大きく分けて
①鱗を取る
②ぜいごを取る
③頭、内臓を取る
④3枚におろす
⑤腹骨を取る
⑥中骨を取る
⑦皮を剥ぐ
①鱗を取る
尻尾から頭に向かって包丁を使い鱗を落とします。包丁先を使い、背鰭周りなどしっかりと落とします。
新聞紙などを敷いておくとキッチンを汚した!と怒られません。
②ぜいごを取る
尻尾からぜいごを削ぎ落とします。
身を削らないように包丁はぜいごに向けて角度をつけるとやりやすいです。
③頭、内臓を取る
肛門部分から包丁を入れ腹を開きます。胸鰭から腹鰭に斜めに包丁を当て中骨まで包丁を入れる。
反対側も同じく包丁を入れ中骨を断ち切ります。
なるべく内臓を傷つけないように包丁を入れるのがポイントです。
④3枚におろす
頭側を右側に向け、腹→背→背→腹の順に3枚おろしにします。
切り離す部分にまず包丁でガイドを入れて、ゆっくりと切り離していきましょう。
⑤腹骨を取る
血合い骨と腹骨を逆さ包丁で切り離し、腹骨の湾曲をイメージしながら包丁を動かします。包丁は骨に向かって角度を当てた方が身を削りにくくなります。
⑥中骨を取る
アジには中骨があり、ピンセットで一本ずつ抜く方法もありますが、包丁をV字に入れる方法で中骨を抜き取ることも可能です。
⑦皮を剥ぐ
最後に身から皮を剥ぎます。
始めに包丁で皮と身を剥がし、皮を指で掴んだら包丁の背で少しずつ剥がします。
アジの調理講座(盛り付け編)
ここまで来れば、後は包丁で好きな大きさに切り分けて盛り付ければ活きアジの刺身が完成です!
刺身醤油で食べるのが一般的ですが、生姜醤油やごま油+塩で食べるのもおススメです。
アジの刺身を食べるために、実はこれだけの工程が必要になるのです。
自分で釣り、調理して食べるアジの刺身は格別の味です!!
これさえ出来る様になれば、刺身だけでなく様々な調理も可能になりますのでぜひ一度トライして頂けると幸いです。
さらにお酒とのマリアージュを楽しみたい方は、脂の乗った新鮮なアジであれば辛口の日本酒をオススメいたします。
個人的にアジに合わせる場合は、酔鯨という日本酒が非常にマッチしますのでぜひご賞味ください。
あまりの美味しさにまた釣りに行きたくなることでしょう。
※この記事内容は公開日時点での情報です。