「HONPROmag」のロゴ
  • HOnPro ホンプロとは
  • WORKATION ワーケーション情報
  • CASE 事例
  • COLUMN コラム
  • SEMINAR セミナー
  • ABOUT US 運営会社
  • DOWNLOAD 資料ダウンロード
  • 【イベントレポート】『QX [WORKLIFE] FES IN CHIKUGO』を開催しました!(後編)

    COLUMN

    SHARE
  • 11月9日(水)、10日(木)に開催された「QX[WORKLIFE]FES in 筑後」。オンライン開催の初日に続く2日目は、久留米会場のリアルイベントとオンラインのライブ配信を組み合わせた、ハイブリッド形式での開催です。事前に300人近くの申し込みがあり、そのうち当日は約60人の方に会場に足を運んでいただきました。
    レポート後編では、会場の様子や基調講演の内容、また出展企業様や来場者の声をダイジェストでお届けします。

    イベントレポート前編、そもそもQXとは?については『QX [WORKLIFE] FES IN CHIKUGO』を開催しました!(イベントレポート/前編)をご覧ください。

    久留米会場から2日目スタート

    主催者である弊社、株式会社HOnPro代表取締役 伴によるオープニングの様子。

    福岡の中心部から電車で約30分。西鉄久留米駅から徒歩10分ほどの所にある久留米シティプラザが、イベント2日目の舞台です。

    あえて中心部から少し足を伸ばした久留米で開催することによって、プチ・ワーケーションを体験してほしいというのも本企画の狙いの一つ。そこでメイン会場とは別フロアにある会議室を、wifiとコンセントを完備した臨時のワークスペースとして解放。その前方スクリーンでは、セミナールームで開催中のプログラムをライブ上映し、ご自身の仕事をしながら視聴できる環境をご用意しました。
    (イベント開始後は、個人でテレワークやWeb会議に勤しんだり、チームで仕事に取り組む姿も多く見られました!)

    メイン会場に最新のDXサービスを提供するベンダー14社の出展ブースを設置いたしました。メイン会場に入ると、最新のDXサービスを提供するベンダー14社の出展ブースが取り囲み、中央には商談スペース。その奥には、九州の企業や自治体3団体による基調講演、出展企業6社によるサービスプレゼンテーションが行われるセミナールームがあります。

    そのセミナールームで、本イベントを企画した弊社・株式会社HOnPro 代表取締役・伴の挨拶からイベント2日目、スタートです。
    「DXに関する最新の情報を九州に浸透させていきたいと、福岡の中心市街地である天神や博多ではなく、あえて久留米の地で開催した」
    「久留米は交通の要衝であり、都心から少し足を運びリフレッシュするという点でもとても良い立地にある」「まずは九州沖縄に最新の情報が集まる環境を作り、新しい働き方を全国に発信していきたい」「九州にいる素晴らしい取り組みをしている企業・自治体の事例を発信し、皆さんと一緒に愛する九州沖縄を盛り上げていきたい」…と、企画の主旨を語りました。

    ここからは、ニューノーマルな働き方の実践事例を語っていただく基調講演について、内容を抜粋してご紹介します。

    メイン会場とは別フロアの会議室をワークスペースとして開放しました。

    基調講演レポート

    「~働き方のDX~ リモートワークやWeb会議を活用したQTニューワークスタイルについて」|株式会社QTnet

    株式会社QTnet 取締役 上席執行役員 上野 正 様

    まずは福岡県福岡市に本店を置く、株式会社QTnet(以下、QTnet)。取締役 上席執行役員の上野様より、「〜働き方のDX〜リモートワークやWeb会議を活用したQTニューワークスタイルについて」というテーマで、講演が行われました。

    QTnetのワークスタイル変革は、2018年度に「文化の改革」として“業務のスーパークールビズ”に取り組んだことが始まり。「社内資料は手書きOK」「会議を55分以内に」など社内業務の無駄を排除、また全従業員から業務改善提案を募り、約2年かけて提出された423項目全てを実行したことで信頼関係が深まったといいます。活動は2020年のコロナ禍をきっかけに「QTニューワークスタイル」として進化。緊急事態宣言発令から1週間待たずに原則テレワークがスタート、それまでは4%ほどだったリモートワーク率が一時70%台に。PCやモバイルを全員に配布、はんこレス化、社内ポータルサイトでのリモートワークの好事例共有、各部署における勉強会動画の共有など、出社を前提とした働き方ではなく、オンラインの良さを最大限活用しながら①業務運営の効率化②ナレッジの向上③ワーク・ライフ・バランス向上の同時達成を目指して進めてこられたそうです。

    2022年からは“業務のウルトラスーパークールビズ”を実行中で、来年度中に時間外労働ゼロ達成と全労働時間の1割削減を目指し、全従業員から寄せられた740項目の業務改善アイデアを実施するなどして、さらに徹底した効率化を図っていくとのこと。
    精緻な計画よりも「まずやってみよう」という企業文化をベースに、実効性を念頭にスピード重視で高速のPDCAを回していく…という言葉に違わない、まさに全社を挙げたDX改革が進行中のようです。

    「くるめのみりょく紹介及び久留米市のDX支援」|久留米市 総合政策部広報戦略課 / 商工観光労働部労政課 / 商工観光労働部商工政策課

    久留米市より総合政策部広報戦略課 、 商工観光労働部労政課、 商工観光労働部商工政策課それぞれのご担当者様にご登壇いただきました。

    イベントの開催地・久留米市からは、「くるめのみりょく紹介及び久留米市のDX支援」と題し、講演いただきました。

    久留米は古くから筑後川の水運を生かした物流拠点として栄え、観光産業や製造業などの地場産業が発展した土地です。今も九州の交通の要衝であり通勤通学に便利であることや、子育てや医療、文化・芸術、歴史、観光など多方面から街の魅力をPRしました。

    次にDXの取り組みに関連する労働環境改善や職業訓練について、各種セミナーや研修を紹介。
    一人一人が子育てや介護、病気治療など何らかの制約を持ちながら働くことが当たり前の現代において、それぞれの事情に応じて多様な働き方を選択できる社会が求められていること。その上で、労働者が安心してモチベーション高く働くことが、人材の定着や生産性向上にもつながるとして、DXはそのためのツールになり得ると説明しました。デジタル技術の活用は、人の手を削減し効率化に寄与します。そして多様な働き方を可能にすることが、仕事と生活の両立を支援します。そこで、地域企業のDX推進に向けて久留米市が行う、DX啓発・人材育成事業の3つの取り組み「DXセミナー」「DX経営基礎講座」「DX実務講座」について説明。加えて、「久留米市中小企業DX促進補助金」(申請期限:2022年12月28日)についても案内しました。

    ビジネス環境の変化に対応する事業者に対し、市を挙げて企業のDX推進を支援し、働きやすい環境づくりの醸成に取り組んでいることを示しました。

    「ジャパネットの働き方改革~生産性向上の 具体的取り組み~」|株式会社ジャパネットホールディングス

    株式会社ジャパネットホールディングス 人事部 労務戦略部 田中 久美 様

    基調講演の締めくくりは、長崎県佐世保市に本社を置く株式会社ジャパネットホールディングス。田中様より「ジャパネットの働き方改革〜生産性向上の具体的取り組み〜」をテーマに講演が行われました。

    2015年1月に社長交代があり、新体制のもと働き方改革がスタート。元々は時間度外視で「どベンチャーの社風」でしたが、このままでは立ちゆかなくなると、強い意志で改革を実行してこられたそうです。
    ノー残業デーや退館時間の繰り上げなどに当初は反発や戸惑いの声も大きかったものの、社長や役職者、人事総出で取り組みを徹底して伝え続けることで、本気度が従業員に伝わり「まずはやってみよう」という姿勢が身についていったといいます。
    リフレッシュ休暇導入により個人が抱えていた業務の見える化、フロー化。展開商品の大幅削減による訴求とアフターサービスの集中。時間管理システムを自社開発・導入したことでなし遂げた業務の断捨離と平準化。ノー会議タイム、RPAの活用…など、徹底して働き方改革に挑む会社の姿が伝わってきました。

    「突飛なことはしていないが、決めたら徹底することを大事にしている。生産性改革と働き方改革を進めるには、社員に背景をしっかりと伝えること。何のためになぜ今やるのか一生懸命説明すれば、100%取り組みに賛成できなくても理解はしてもらえる」。コロナ禍以降は双方向性アプリをコミュニケーションに生かすなど、社員と向き合う姿勢の重要性が伝わってきました。

    イベント来場者の声

    メイン会場には、最新のDXサービスを提供するベンダー14社のブースが出展され、会場中央には商談スペースを設置しました。

    こうして二日間の全プログラムが終了。
    今回オンラインも含め、イベントに来場されたお客様にアンケートをとりましたので、一部抜粋・編集してご紹介します。

    ・基調講演は、DXの実例を聞くことができる貴重な機会だった
    ・企業の人事労務に必要な、また社労士として企業の人事労務をサポート・提案する上で必要な知識と情報が満載の素晴らしいイベントだった
    ・中小企業を支援する立場として、DXに対する認識を深めることができた
    ・様々な企業のサービスをまとめて見ることができ良かった
    ・他社の取り組みや人事労務に関わるさまざまなサービスを知ることができ、とても参考になった
    ・ジャパネットホールディングスの講演を聞き、人事部門が明確な課題感を伝え、地道な活動を続けた成果であったと理解した。人事部門には風当たりが強いことも多くあるが、自社にとっての課題認識と最適解をもって、なぜやるのかを伝えていくことで信用と協力を得られることを再認識した
    ・似たような課題を持った企業が、さまざまな工夫で解決に取り組まれていると知った。今後の活動の参考にしたい
    ・九州の企業を元気にする、というコンセプトに共感した。異業種人事交流などもできたら嬉しい
    ・色々な情報があふれる中、今後取り入れていくツールの必要性や選定にとても役立つ

    など、ポジティブな感想を多くいただきました。

    出展企業様にもインタビューしました

    出展ベンダー様との情報交換の様子。

    出展企業のご担当者様にもインタビューしましたので、こちらも一部ご紹介します。

    ・ 昨日のオンラインプレゼンで弊社サービスに興味を持ち、ブースに来ていただいた会社が何社かあった。対面でより具体的な話ができ良かった
    ・九州市場の開拓はこれから。九州でDXのイベントはあまりない中、知っていただくいい機会になった。出展企業間での情報交換もできた
    ・ITの大規模展示会はどちらかというと興味本位で訪れる方も多い。今回のような規模感だとゆっくり話ができ、関係を深めやすい。逆にいうと地域密着型のイベントでこの規模感はなかなかないと思う
    ・お客様のブース滞在時間が長いので驚いた。宮崎など県外から来てくださった方もいて、しっかりと話を聞いていかれた。講演とブース展示が同時開催の場合、講演メインで来られる方も多い印象だが、具体的な課題を持ってブースにお越しいただけたのでありがたかった
    ・新規の方、既存のお客様、顧客への提案をご検討中の方など、幅広い層のお客様にお越しいただけたのが良かった
    ・想像していたより来場者が多かった。最近はオンライン展示会メインだったが、リアルは活気があり対面提案の良さを改めて感じた
    ・営業形態がかつてはオフライン、コロナ禍でオンライン、そして今はハイブリッドへと変わってきていると実感。対面は温度感も伝わりやすく、オンラインよりも次に繋がる。良い気付きをもらった
    ・サービスの利用率は東京が高く、名前は知っているが中身がよく分からないというお声も多くいただく。こうして直接お客様とコミュニケーションをとりながらお困り事を聞けて、訴求のヒントをいただけた
    ・現状は関東・関西圏のお客様が多いが、今回四国から来られた方もいた。販路拡大のきっかけが得られうれしい

    個別相談からオンライン商談へと繋がったケースも多かったようです。

    まとめ

    オンラインとリアルのハイブリッド開催となった2日目。講演では、紹介される取り組みやその根底に通じる考えに真剣に聞き入り、頷いたりメモを取る姿が多く見られました。また各出展ブースでは、時折笑いも漏れるなど和やかなムードでありながら、システム説明に聞き入る姿は真剣そのもの。商談スペースが満席になることも度々で、自社が抱える課題解決に向け前向きに動かれている姿が強く印象に残りました。

    QX[WORKLIFE]FESは来年以降もまた九州のどこかの地で開催し、ニューノーマルな働き方を発信していければと思います。ぜひご期待ください!

    イベント企画運営に関わる関係者での集合写真

    author
    HONPROmag編集部

    「HONPROmag」の運営会社 株式会社ホンプロのメンバーが編集部員となり、地方モデルによるディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)が溢れる社会実現を目指し、九州・沖縄エリアの自治体や企業の取り組み等をお届けします。