人にやさしいオフィスカジュアル~男性編~ vol.1
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男のお洒落は「嗜み」趣味の良いハイセンスなものをごく当たり前にいつも嗜んでいる。その当たり前の水準が高いとき、それがその人の「品格」と呼ばれる。・・『身嗜み』
みなさま、こんにちは!福岡の「トラッド番長」こと株式会社ボストン―ナイン代表取締役の川本 元です。コロナ禍の中、色々なことが起こっている昨今ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?さて、今回は「人にやさしいオフィスカジュアル」男性編です。
以前、我々はネクタイをビシッと締めたスーツを、ビジネスの戦闘服と呼んでいました。ロングホーズ(丈の長いソックス)を履き、クロケットジョーンズやチャーチ、オールデン等の革靴を履き、さっそうと仕事をしていました。
今でも上手にスーツを着こなしている人もいますが、クールビズや世の中のカジュアル化が進むにつれ、又、世の中のオフィスレイアウトのオシャレ化と共に、ドレスアップしたビジネスウェアがドレスダウンしていき、さらにコロナ禍の影響で「オン」と「オフ」の境目がさらに曖昧になって来ました。
今は欧米を含め日本でも「オン」のカジュアル化の時代であり、ジャケット プラス パンツのノーネクタイの時代です。(日本ではクールビズと言ってます。)この源流はイタリア、アメリカにもあり、私が20年前、1年に2回、アメリカ・ラスベガスである展示会「マジック」へ行っているときでも、銀行員の人はネイビーブレザーにチノパンツというバンカーとしては日本では考えられないラフなスタイルでみんな仕事をしているのにはビックリでした。(いまだに日本のバンカーはスーツですけど…)
今、我々のアパレル業界も、素材の開発は目まぐるしく進化し、スーツ、ジャケット、パンツ、ベルトに至るまで、伸縮性のあるストレッチ素材を中心に軽くて着やすい「ラクチン」なウェアが数多くお店に並んでいます。そして、デニム素材でもストレッチのきいたものが登場しています。今の時代、オフィスでもテレワークでも最適です。
そしてネット購入するときは本当にオフに着るカジュアルウェアであればよいかもしれませんが、最低限のビジネスウェアであればネット購入ではなく、是非、信頼のおける店のスタッフと話し合いながら購入していただきたい。服は最終的には自分の着心地とバランスの合ったコーディネイトが肝ですから。
選び方のコツは
・5年先まで着れるか
・自分に似合っているか
です。自分が好きなものと似合っているものは違います。
<オフィスカジュアルの必須条件>
1.清潔感
男性に色気はいらないと思います。シンプルイズベスト。シャツは白が一番良い。シャツに黒のボタンは野暮。ノーネクタイの時は襟腰が高いもの、低いものはマヌケに見える。ノーネクタイの時こそシャツの襟を中心に気を付けよう。
2.バランス(コーディネイト)
靴が黒であればベルトも黒。ジャケットの丈は手のひらの中間くらい。ネクタイとシャツの色を1つだけ合わせるなどコーディネイトで自分の価値がグーッと上がる。
3.ちょっとした遊び心
時計は10年たっても飽きないもの。靴はいつもきれいに磨く、拭く。マフラーやストール、ポケットチーフ、ベルト、ハンカチ、バッグなどで遊ぶ。アウター、コートなどはベーシック、トラッドなもので遊ぶ。
4.T.P.O(Time,Place,Occasion)
時、場所、機会(場合)と言われていましたが、今はカジュアル化してきているので、キチンとした姿勢で相手のことをしっかり聴く誠実な心、自分のしっかりした提案など、心の部分が今、重要な時代です。自分を大切にし、人も大切にする。やさしい心と共感する心が大事です。
<オシャレの効用>
・オシャレは人を元気にする
・オシャレは人に勇気を与えてくれる
・オシャレは気持ちがポジティブになる(楽しく、ワクワク、ドキドキ…気持ちが新鮮)
・オシャレは自分の価値を上げてくれる
我々アパレルメーカーはお客様をオシャレにし、お客様を幸せにしてさしあげるのが目的であり、使命と考えています。
<オシャレなドレスダウン>

福岡・天神ソラリアプラザ3F 「パビリヨン・ブリス」店長 河野龍乃介(36才)(168cm)
ノーネクタイでも自身に合うサイズのジャケットですっきりとした清潔なコーディネイトに。
JACKET…TRECHENTOUNO(日)
PANTS…SPELLBOUND(日)
SHIRT…Manual Alphabet(日)
SHOES…Sanders(英)
<オシャレなカジュアルアップ>
テレワークが増えてきた昨今、カジュアルダウンに。デニムパンツにボタンダウンシャツで、少しキレイにリラックススタイルで。
JACKET…Manual Alphabet (日)
PANTS…Japan Blue Jeans(日)
CARDIGAN…Arvor Maree(仏)
SHOES…GERMAN TRAINER(独)
尚、通勤時や完全プライベートの時こそ、デニム、ワーク、ミリタリー、スポーツ、アウトドアなどのアイテムで、日常の過ごし方と自分自身のリフレッシュの仕方を用途別に自由に選んで、大いに遊んでオンとオフのメリハリをつけ、充実したMY LIFEを大いに楽しみましょう。
※この記事内容は公開日時点での情報です。