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  • 【イベントレポート】屋久島で経営合宿(前編)

    WORKATION

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  • 2023年4月17日(月)〜4月19日(水)の3日間、ホンプロ経営合宿を実施しました。場所は鹿児島県屋久島町。あえて遠い離島でワーケーションする意味とは?と思われるかもしれませんが、終わってみれば屋久島でなければ得られない学びばかりでした。この体験をぜひみなさんにもお伝えしたく、前・後編に分けてご紹介します。

    2泊3日のスケジュール

    スケジュールは以下の通り。
    本記事では、屋久島での実施に至った背景から、実施初日の内容までご紹介します。

    4月17日(月) / 1日目
    12:55〜14:00   福岡空港から約1時間、飛行機で屋久島空港へ
    16:00       滞在拠点「SUMU Yakushima」にチェックイン
    16:30~17:30   「モスオーシャンハウス」代表の今村さんによるオリエンテーション
    17:30〜19:00   流木拾いと五右衛門風呂沸かし
    19:00~       自炊で夕食、メンバー同士コミュニケーション

    4月18日(火) / 2日目
    8:00〜9:00   自炊で朝食
    9:00〜17:00   「屋久島ガイド 島あそび」廣瀬さんによる島内ガイドツアー
    19:00〜20:30    「散歩亭」で夕食。屋久島民謡・まつばんだの歌い手である緒方麗さんにご挨拶
    21:00〜     滞在拠点「SUMU Yakushima」に戻り、お酒を片手にトーク

    4月19日(水) / 3日目
    10:00〜11:00   今村さんを交えたクロージングセッション
    11:00~     チェックアウト、帰路へ

    屋久島で経営合宿、きっかけは

    そもそもなぜ屋久島町で経営合宿をしたか?
    きっかけは昨年12月、ホンプロのメンバーが屋久島で行なったワーケーション体験でした。その時は一部のメンバーだけ3泊4日で巡ったのですが、帰るなり「すごく良かった!今度みんなで行こう!」と熱く語っていたのです。ちなみにそのメンバーに筆者は含まれておらず、なぜそこまで屋久島を推すのか、正直なところピンと来ていませんでした…。

    この時期を選んだ理由としては当社にとってベストタイミングであったことが挙げられます。というのもホンプロはこの4月、「株式会社HOnPro」から「株式会社ホンプロ」へと社名変更。新任の代表取締役を迎えるなど体制を一新しました。一つの転換期を迎えた今、経営陣全員で改めて今後に向けてホンプロのミッションや意志を擦り合わせたい。チームビルディングの意味合いも込めた経営合宿として、屋久島でワーケーションを実施することになったのです。

    とはいえ今回は特段テーマを設定せず、会議なども設けていません。まずは屋久島の大自然に浸り体験する。そこから何を得るのか、生かせるのか。誰も答えを持たない中、男7人の屋久島合宿がいよいよスタートしました。

    のっけからぶっつけ本番旅

    福岡空港から約1時間の空の旅、屋久島空港へ到着しました。空港でレンタカーをピックアップし、食材調達のため地元のスーパー・わいわいらんどへ。しかしこの時点で晩御飯の詳細は決まっていません。急遽一人一品作ることになり、「自分が作れるものは…」とソワソワしだすメンバー。メニューがかぶらないように各々食材を購入し、酒屋で地元・本坊酒造の焼酎などを買い求め、滞在拠点「SUMU Yakushima」の建つ、モスオーシャンハウスへ到着しました。

    モスオーシャンハウスは8人のオーナーが管理する拠点で、SUMU Yakushimaはその中に建つ完全招待制の宿泊施設です。今回は、ホンプロメンバーのつながりから、特別に宿泊させていただくことができました。

    出迎えてくれたのは、モスオーシャンハウスの管理人で「SUMU Yakushima」プロジェクトの中心人物でもある今村祐樹さん。モスオーシャンハウスの広い敷地内にあるデッキへお招きいただきました。「まずは乾杯しましょう」と、すぐ近くから引いてきているという天然水をグラスに注いでくださり、乾杯。屋久島の地図を真ん中に、この水の流れからお話は始まりました。

    はるか昔、花崗岩が隆起してできた屋久島。その地形ゆえに多雨の環境が生まれ、森が成長していったこと。水の巡りやつながりによって何千年という歳月、屋久杉の原生林が生き続けていること。自然ガイド業も務めている今村さんの言葉の一つ一つが、グラスに注がれた水と一緒に、身体の奥深くへと柔らかく浸透していきます。

    「SUMU Yakushima」のコンセプトに衝撃!

    SUMU Yakushimaの建築や空間のコンセプトについても教えていただきました。
    人と自然の調和を模索して設計され、その考えは建物のデザインだけでなく建てる位置などにも及びます。自然を邪魔しないよう、まるで木が生えるように建築物をデザインしているとのこと。

    通常、家を建てる時には土を掘り起こし、コンクリートを流し込んで基礎を作りますが、そうすると土の中の水流を堰き止めてしまうことから、この建物では炭化させた杉材を基礎に活用することで土中に酸素が行き渡り、水の流れも塞き止めないようにしているといいます。森に建物を建てることは一見環境を壊すことのようにも思えますが、ここではSUMU Yakushimaを建てることで水の流れを変え、土に栄養が蓄えられるようになり、緑の再生に貢献しているのだそう。実際に建物の中にあるシンボルツリーは建築当初は枯れかけていましたが、1年経った今では見違えるように元気になったそうです。

    風の流れや小川の流れ、木々の植生など、周りの環境を理解した上で森に良い影響を与える場所へ建物を建てる…というコンセプトに衝撃を受けました。

    このことをホンプロに置き換えると、自分たちがやりたいことをただやるのではなく、何を求められているか時流の変化を読み解きながら、感性を持って、できることを見極めていく必要があるのだな…と感じました。

    屋久島の自然の中、五右衛門風呂で五感を刺激

    オリエンテーションを終え一息つくと、五右衛門風呂を沸かすため薪集めへ。屋久島の海岸に転がる流木を拾ってきてくべ、40分ほどかけてお湯を沸かします。当社にはアウトドアが得意なメンバーも多くスムーズに進行しました。

    その間にキッチンでは夕食の準備。麻婆豆腐や牛肉のバター焼き、鶏のつくね…と各自腕を振るった料理がテーブルに並びます。ぶっつけ本番にしてはどれも上々の出来栄え。「美味しいね」「こんなの作れるんだ」とそれぞれの料理を褒め合いながら、和気あいあいとした時間が流れました。

    夕食後は、自分たちで沸かした五右衛門風呂に入浴。筆者は、子どもの時に数回入って以来の体験です。ザブンと浸かると、一気に身体が温まっていくのを感じます。施設は海沿いにあるので海風とともに波音も届き、お湯が薪に滴り落ちては香り立つ薪の香り。見上げれば満点の星。なんと贅沢なのでしょう。

    就寝までは焚き火を囲んだりラウンジスペースで寛ぎながら、メンバー同士でコミュニケーション。
    趣味の話題から家庭のこと、仕事の話や屋久島で感じていることまで語り合う夜となりました。

    本記事では、経営合宿初日を振り返りましたが、個人的には「SUMU Yakushima」からの学びが深い1日となりました。続く後編では、島内ガイドツアーで屋久島の魅力を体感した2日目以降をご紹介します。

    author
    HONPROmag編集部

    「HONPROmag」の運営会社 株式会社ホンプロのメンバーが編集部員となり、地方モデルによるディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)が溢れる社会実現を目指し、九州・沖縄エリアの自治体や企業の取り組み等をお届けします。