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  • 【四季彩館】マイナスイオンを浴びながらWork!癒やしのコワーキングスペース。『九州・沖縄のコワーキングスペース探訪記vol.3』

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  • 今回取材させていただいたコワーキングスペースは、2020年10月末にオープンした「四季彩館(しきさいかん)」です。那珂川市南部、中ノ島公園内のきれいに整備された川沿いに立地。トラストパーク株式会社・株式会社南畑ぼうぶら会議・株式会社justa(以下、justa)の3社により運営されています。今回はjustaの代表取締役田口さんにお話を伺いました。

    福岡市にほど近い、森と田園に囲まれたコワーキングスペース。

    福岡市・天神から南へ車を走らせること約40分。車窓が大自然の空気を帯び始めたら、まもなく森と田園に囲まれた建物に到着しました。「四季彩館」は、主にレンタルスペースとしてイベントや研修に貸し出されていますが、施設の利用予約が入っていない日には、コワーキングスペースとしてドロップイン(1時間、1日単位)での利用が可能です。最大の魅力は、四方を緑が囲む自然豊かなロケーション。大きな窓に映る山々の景色は、街の喧騒とはまた違う刺激を与えてくれます。「席数をあえて減らし、広々とした空間の中でゆったりお過ごしいただけるようにしました」と田口さん。公園内には森の遊歩道やカフェスペース、旬の食材が集まる生産物直売所などもあり、各々自由な過ごし方ができるようです。

    夏には川遊びのスポットとして多くの人で賑わう中ノ島公園

    那珂川市内の新鮮な野菜や加工品が揃う生産物直売所「かわせみの里」も公園敷地内にあります。

    中ノ島公園の利用者は年間約10万人!那珂川市で今ホットな活動拠点。

    田口さん自身も福岡市から那珂川市への移住者で、「自然環境などに恵まれたこの土地が、とても住み心地が良かった」のだそうです。四季彩館は以前から、年に数回の美術イベントや幼稚園等の遠足の休息スペースとして利用されていましたが、年間で遊休期間が長く地域から認知はされていたものの活用の用途が分からないとの声が聞かれており、より有効に利用される場所に変える必要性がありました。四季彩館が多様な活動を生み出す拠点となる可能性を感じた田口さんたちは、建物をコワーキングスペースやイベントスペースとして運営することに。現在では、イベントやコワーキングによる利用者で賑わう施設として注目を集めています。

    仕事は森林浴をしたり、川辺で涼みながら。

    今、福岡県内で整備された川遊びのできる公園施設はまだ少ないです。そんな中、福岡市近郊にある中ノ島公園は、年間で約10万人が訪れる県内でも有数の川遊びのスポットです。福岡市内と比べ周辺の気温は季節によっては2~4度程低いので、福岡市から最も近い避暑地といえるのではないでしょうか。「家族で中ノ島公園に訪れて、四季彩館でパパが仕事をしている間に、ママと子どもは川遊びへ行く。もちろんその逆も…。ここではそんな働き方ができます」と田口さん。その言葉を裏付けるように、取材日は平日でしたがひっきりなしに家族連れが訪れていました。マイナスイオンたっぷりの森の中で、無料で貸し出される椅子に座って仕事をしたり、川で足を冷やしながら仕事をしたり。ノートPCとルーターさえあれば、そんな自由度の高い働き方ができそうです。

    「中山間地域」だからこそできるリモートワーク。

    コロナ禍はリモートワークの普及を急速に進めました。このような中、ベッドタウンである那珂川市の方たちにとって自宅以外のリモートワークの場を那珂川市内の特色である自然豊かなロケーションを活かした場所で提供したいと田口さんたちは考えています。那珂川市在住者にとっては、わざわざ公共交通機関を利用して福岡市内まで出てコワーキングスペースを利用することは非現実的です。近場にある素晴らしいロケーションをリモートワークに活用する。それこそが、「ベッドタウンの色合いが濃い那珂川市の必然的なリモートワークの形」だったのです。自然の中でリラックスしながら働けば良いアイデアも浮かびそうですし、仕事に行き詰まったら併設のカフェで休むことも可能です。一度利用すればきっと、とっておきのワークスペースになるのではないでしょうか。

    利用者の声と、今後の展望。

    「福岡市から近く、無料駐車場もあるので利用しやすい」「静かな環境なので居心地が良い」「仕事終わりに新鮮な野菜を買って帰れるのが嬉しい」…利用者からはそんな声も聞かれました。また那珂川市内在住の学生(中・高・大学生)は無料で利用できるため、受験勉強の場として活用したいと親御さんからの相談もあるそうです。「今後は、リモートワークのメリット・デメリットが各企業で整理されるでしょう。その中でコワーキングスペースは淘汰されるでしょうから他のコワーキングスペースに対する優位性を活かし利用者のニーズに応えた施設への変化が必要だと感じており、四季彩館の在り方を示していきたいと考えています。また、ベッドタウンですので女性の副業拠点としての展開も考えられますし、従来の“場”としての機能に加えて、仕事のマッチングなどもサービスとして提供していきたいです。」

    仕事に疲れたら敷地内の公園で森林浴をしてリフレッシュ!

    まとめ

    四季彩館は、特にベッドタウンである那珂川市近郊に住む方にとって、近場で大自然に囲まれながら仕事ができる、まさに理想のコワーキングスペースではないかと感じました。森の中で川のせせらぎを聞きながら仕事するという新しいスタイル。この環境に身を置けば、きっと生産性もぐんとアップするでしょう。働くことと休むこと、どちらも充実した時間を過ごせる特別な場所になりそうです。

    ※この記事内容は公開日時点での情報です。

    施設情報
    四季彩館

    所在地:福岡県那珂川市市ノ瀬445−1

    営業時間:8:30~18:00(ホームページよりご確認下さい。)

    URL:https://www.nakanoshima.fukuoka.jp/facility/

    author
    HONPROmag編集部

    「HONPROmag」の運営会社 株式会社ホンプロのメンバーが編集部員となり、地方モデルによるディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)が溢れる社会実現を目指し、九州・沖縄エリアの自治体や企業の取り組み等をお届けします。