人にやさしいオフィスカジュアル~女性編~vol.2
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人が優しく、そして女性がチャーミングな時、周りの人も幸せを感じます。ファッションや服は自分を表現するパッケージです。日常のちょっとしたオシャレやセンスが、自分も、そして周りの人へも良い影響を与えます。笑顔と同じく、ファッションも色々な人との最高のコミュニケーションツールです。
福岡のトラッド番長こと株式会社ボストン‐ナイン代表取締役の川本元です。世界は今、オミクロン株で大変なことになっていますが、しっかり対策をとって、コロナ禍に負けず、一日一日を大切にして過ごしいきましょう。今回は「人にやさしいオフィスカジュアル」女性編です。日本の戦後、女性の仕事はすべて補助的なものであったり、工場でのもの作りの一員であったり、会社でのお茶入れの仕事は女性の仕事というように、ほぼ決まっていた時代が長く続きました。科学や電化製品の発達により女性が解放され、又女性の能力が認識される時代になり、ファッションも大きく変わって来ました。

特に欧米ではココシャネルが男性用の生地を女性用に用い、着やすいジャージー素材をデザインして、人々の人気を得ました。又ジョルジオ・アルマーニは女性用の素材を男性用にデザインし、着やすくシャープな雰囲気でファンを増やしました。このころから男女関係なく、自由を謳歌するファッションが浸透していき、今では人権も乗り越えた一人一人の人間性を大切にした多様性の時代です。ファッションも時代の変化と共に移り変わっていきます。バブルの時代、女性もバリバリ働く時代にはボディコンシャス(ボディコン)と言われるように体にピタッとしたラインで、ボディを強調した服が流行り、肩にはパットを入れ颯爽として仕事をしていた時代がありました。色々な時代の変化を乗り越え、今の時代は全体的に大きめで、ゆったり着まわす時代です。ワークライフバランスと言われるように、仕事もプライベートも、余裕を持って自分の個性を大事にして人生を歩んでいく時代です。そんな感じがファッションでも時代を表現しています。
世界の国々でも、女性が首相や大統領になる時代になり、女性のリーダーシップの下で働く人も安心して仕事が出来る世の中になっていくのではないでしょうか。
時の風を少し、ファッションに取り入れる。時代の風が一番新鮮で又、旬のものは人を元気にしてくれます。(旬のものは又、おいしい!)
「今」のファッションkeyword は
・サイズ・・・少し大きめがトレンド(メンズを着てみるのはチャンスです)
・色・・・・・色は人を元気にわくわくさせる効果あり
Ⓐカラフルなもので心の高揚を!一点の差し色でコーディネート力がアップ!
Ⓑワントーンコーデで上品さアップ!
・素材開発・・機能的で楽、動きやすい
Ⓐパンツ・ジャケットなど
Ⓑ温暖化とともに軽いアウターが人気。フェザー、ボア、フリース、ヒートテックなど
(本来はシルク、ウール、コットンなどの天然素材が一番体に優しい)
©合皮・・・動物を守り、自然を大切にするメーカーが多くなりました。
以前のような大量生産、大量消費の時代は終わりに近づいています。程よい旬のトレンドを取り入れ、いつもコーディネートで新鮮さを加味し、長く着つづけられる服作りが本来の持続可能(SDGs)なメーカーの役割であり、これからのライフスタイルであると思います。
女性のための「選び方のコツ」
・5年先まで着られるか?
・自分に似合っているか?
・自分が好きなものと似合っているものは違う。
女性のための「オフィスカジュアルの必須条件」
1.清潔感

シワになりにくい少しカジュアルなオックスフォードシャツに定番のカーディガンと少しキレイめなパンツを合わせてコーディネート。カーディガンというオフィスカジュアルに欠かせないアイテムをオックスフォードシャツでカジュアルダウンさせました。 カーディガン/Faneuil (日本) シャツ/Dana Faneuil (日本) パンツ/Faneuil (日本)
女性にも色気はいらないと思います。シンプルイズベスト、シャツ、ブラウスは白を中心として、ベージュ、淡いピンク、淡いブルー、柄には白が基本。ジャケット、カーディガン(羽織りもの)は黒、紺、グレー、ベージュで定番、シンプルなもの。ジャケットは肩で着る。(肩に均等にフィットすれば、肩は凝りません。スタイリッシュで袖が細いものは、要注意・・・パターンが良いものを選びましょう。裏地はキュプラを選ぶと袖通しが良く、ラクに着られます。このあたりは、お店スタッフに十分相談してください。)シンプル&ピュア、清潔感のある品格が自分にとっての一番の誇りです。
2.バランス

落ち着きながらもチェック柄で遊び心を入れつつ、インナーとボトムスをブッラクでシックにまとめてコーディネート。ジャケットを変えるだけで、また印象が変わるので着回しもしやすいです。 ジャケット/Faneuil (日本)カットソー/Chantecrail (フランス)スカート/Dana Faneuil (日本) パビリヨン・バイヤー 江頭由莉奈(161cm)
シックな組み合わせが良いと思います。黒・紺×グレー、白とベージュなど今はワントーンコーディネートの着方が主流になって来ているので、濃淡のバランスを考えると上手に着こなせます。
今はラクチンで大きめのサイズが主流ですが、少しゆったり、少し大き目ぐらいでオフィスはいい!大きい袖などはパソコンに当たったりして仕事には向いてないと思います。
3.ちょっとした遊び心
時計は良いものを1つ。自分の皮膚がイエローベースであればゴールドで統一。ブルーベースであればシルバーで統一、(時計はシルバーフレームの中が白か、黒で充分)。靴はいつも綺麗に磨く、拭く。(女性は意外と磨いていない人が多い!)特に皮は半年に一回位靴屋さんに磨いてもらう!皮は呼吸をしているので、保湿が少しでも保たれれば長持ちします。スニーカーは楽ですが仕事の内容によって使い分けましょう。皮で出来たベーシックなローヒールが基本です。あとはマフラーやストール、ポケットチーフ、ベルト、(靴と同色で)ハンカチ、Bagなどワンポイントで色で遊ぶと全体に明るさや元気さが表現できます。アウター、コートなどはベーシックでトラッドな物がお勧め!トレンチコート、ステンカラーコートなど、ベーシックでトラッドさを上手くアップデートしたものが長く着られます。トレンドを追って安い商品を買うのではなく、素材、パターンに注意してベーシックでオーソドックスなもの、シンプルで飽きの来ない定番商品を大事に着こなせば、体形が変わらない限り10年は楽に着続けられます。ここが時代をくぐり抜けて来たトラッド商品の良さですね!
4.TPO(Time. Place. Occasion)
ここは男女関係なく相手を尊重し、相手の良い所を見つけて美点凝視の姿勢で対応です。社内ではNHK(ニコニコ、ハキハキ、キビキビ)で行動できる清潔感のある動きやすい服が良いですね。出張などは特にストレッチ素材がおすすめです。シンプルでベーシックなジャケット+ボトム(パンツ、スカート)の組み合わせが基本です。
オシャレの効用
・オシャレは人を元気にする
・オシャレは人に勇気を与えてくれる
・オシャレは気持ちがポジティブになる(楽しく、ワクワク、ドキドキ・・・気持ちが新鮮)
・オシャレは自分の価値を上げてくれる
特に女性は多少控えめな小物やアクセサリーで遊んでみてください。
ちょっとした色さし(ポケットチーフ、スカーフ、ブローチなど)の妙味でその人のセンスが生きてきます。服はベーシック、小物や色で遊ぶがグッドです。在宅のお仕事は、ニットやカットの羽織ものとラクチンなボトム(綿、カット)で清潔感が出せればOKです。
最後に
私がイタリアへ出張中の日曜日の朝、散歩をしていたら、女の子たちが4~5人で街中で遊んでいました。その時に皆オシャレなワンピースやブラウスを着て遊んでいるのです。日本ではおそらく、スウェットに短パン(米国でも同じ)でどこでも遊んでいるのが普通ですが、休みの日でもそれなりに着替えて、それなりのオシャレをして外に出ている。オシャレスピリッツがライフスタイルの基本なっていることに深く感動し、その光景は今でも鮮明に覚えています。休日でもシャツにアイロンを当て、着替えて一日を過ごすと充実した一日になります。ちょっとしたオシャレが心のボトムアップに繋がります。仕事もプライベートも、良き一日を新鮮な気持ちでお過ごし下さい。
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