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  • 【自治体向け】ワーケーションの失敗例から学ぶリスク対策

    WORKATION

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  • ワーケーションを誘致しても、効果がでず、むしろ地域に悪影響を及ぼしてしまうケースも少なくありません。

    この記事では、自治体が陥りやすいワーケーション誘致の落とし穴を徹底分析し、その原因と具体的な対策を解説していきます。成功の鍵は、事前の準備と地域との連携にあります。

    ※具体的な自治体名や地域が特定される事例の紹介はしておりません。弊社ホンプロで、九州の自治体向けにワーケーション導入サポートをする際に「よくある質問」や「見落とされがちなポイント」など、弊社がワーケーション事業サポート時に気を付けている点からの解説となります。

    1.失敗例と対策:具体的なケーススタディ

    ワーケーション誘致は、地域活性化の大きなチャンスとなりますが、闇雲に進めてしまうと期待外れの結果に終わることもあります。

    ここでは、よくある失敗事例から学び、成功へと導くためのポイントを解説します。

    1-1.【失敗例1】地元経済への効果が見えにくい

    ワーケーション誘致に力を入れたものの、地域経済への波及効果がほとんどない…そんな失敗例は少なくありません。

    原因は、事前の市場調査不足、ターゲット層の選定ミス、地域資源の活用不足など様々です。例えば、ワーケーション利用者の消費効果が見えにくい場合があげられます。宿泊費や交通費に多くが費やされ、地域のお店での消費が伸び悩む、といったケースもその一つです。

    対策POINT
    地域連携で消費を促進

    ターゲット層のニーズを徹底的に分析し、地域のお店やサービスと連携した魅力的なプランを開発していきましょう。

    地域通貨やクーポン券の発行を検討するのも効果的です。地元の魅力を最大限に活かした体験型プログラムを計画し、地域経済への貢献を促しましょう。

    1-2.【失敗例2】住民との溝が生まれる

    ワーケーション利用者が地域住民と交流せず、孤立してしまうケースがあります。

    これは、地域住民への説明不足、交流機会の不足、文化や習慣の違いなどが原因で発生します。例えば、ワーケーション利用者が騒音を立てたり、ゴミ出しのルールを守らなかったりして、地域住民との間でトラブルが発生する事例です。

    対策POINT
    地域との交流を促進

    ワーケーション誘致前に地域住民への説明会を開催し、理解と協力を得ることが重要です。

    交流イベントやボランティア活動などを企画することも効果的となります。具体的には、地域住民とワーケーション利用者が一緒に参加できる清掃活動や祭りなどを開催し、交流とルールの浸透が自然に行えるイベントを実施することなどがあげられます。

    1-3.【失敗例3】受け入れ体制の不足

    高速インターネット環境の不足、ワーケーション場所の設備の不足、宿泊施設の不足、多言語対応の遅れなど、受け入れ体制の不備はワーケーション利用者の満足度を著しく低下させます。

    例えば、インターネット回線が遅いというだけでなく、他地域のワーケーション施設との違いがなく選ばれにくいという事例もあります。

    対策POINT
    快適な環境整備と差別化

    高速Wi-Fi環境の整備は必須です。加えて、ワーケーション利用者のニーズに応じた設備(モニター、会議室、個室ブースなど)を整備しましょう。

    誘致したいターゲット層や他地域との差別化を意識し、独自の強みを打ち出すことが重要です。例えば、温泉地であれば温泉に入れるワーキングスペース、自然豊かな地域であればアウトドアワーキングスペースなど、地域の特性を活かした環境整備が効果的です。

    1-4.【失敗例4】既存の観光客離れ

    ワーケーション誘致に力を入れるあまり、既存の観光客への配慮が不足すると、観光客が減ってしまう可能性があります。

    対策POINT
    相乗効果を生むプログラム開発

    ワーケーション利用者と観光客を別々の軸で捉えるのではなく、相乗効果が狙えるプログラムを開発しましょう。

    例えば、ワーケーション利用者向けの観光ツアーを企画したり、観光客向けのワーケーション体験プランを提供したりすることで、双方の満足度を高めることができます。

    2.リスクの回避方法

    ワーケーション誘致は、成功すれば地域活性化に大きく貢献しますが、リスクも伴います。
    事前にリスクを把握し、対策を講じることで、失敗を回避することができます。

    対策POINT
    地域主導の推進と専門家の活用

    対策としては、地域にあった取り組みをおこなうために、地域住民へのヒアリングを徹底し協力体制の構築と小さい施策から始めてみることです。

    また、自地域だけで取り組むのではなく、専門家のアドバイスを受けながら、客観的な視点からのアドバイスをもらったり、プロジェクトマネージャーのような立場で関わってもらい、数値やデータを測定することでPDCAをまわしながら進めていくことも効果的です。

    3.地域独自のワーケーション戦略が重要

    ワーケーション誘致は、地域活性化の有効な手段の一つです。しかし、成功のためには、事前の準備、地域との連携、そして継続的な改善が不可欠です。

    この記事で紹介した失敗例と対策を参考に、地域独自のワーケーション戦略を策定しましょう。

    ホンプロでは、九州の自治体向けにワーケーション導入サポートをおこなっております。母体が社会保険労務士法人となりますので、法令遵守の観点からのアドバイスも可能です。

    第三者の活用を効果的におこない、ワーケーション戦略の立案の際にはお気軽にご相談ください。